江差追分少年全国大会、中島琴美さん2度目の優勝

 【江差】第12回江差追分少年全国大会(主催・江差追分会など)で、江差中学校3年の中島琴美さん(15)=かもめ会支部=が2度目の優勝を果たした。03年の第7回大会に続く“2冠”達成は少年大会では初めての快挙だ。

 少年大会は中学生までの子供たち約50人が自慢ののどを競い合う。過去11回の優勝者のうち江差町をはじめとする地元勢は中島さんを含めて4人だけ。一般大会を目指す登竜門で、道内外の子供たちがしのぎを削る。一般・熟年大会とは違い、年齢制限を超えないうちは何度でも出場できる。

 小学1年の時から町内の杉山由夫師匠に師事し、江差追分を学び始めた中島さん。前回の優勝時は4年生だった。当時は真紅の優勝旗を手によろめきながらも、大人顔負けの歌声を披露した。

 5年後の今大会。身長も伸び、幾分大人びた表情で、持ち味の愁いを帯びた声で観客をうならせた。司会者が名前を読み上げた瞬間は「まさかと思った。今回は自信がなかったので。とてもうれしかった」という。再び手にした優勝旗とともに、喜びの追分節を歌い上げ、「あれが蝦夷地の山かいな―」という最後の節を歌い終えると、涙があふれて止まらなかった。

 杉山師匠や今大会で9位入賞を果たした妹の弥生さん(13)とともに、町内の介護施設などを訪れ、歌声でお年寄りを励ますボランティア活動にも携わっている。

 来年から高校生となり、数多くのベテラン勢が居並ぶ一般大会の狭き門に挑む。「追分はまだまだ難しいです。これからも続けて一般大会でも頑張ります」。真っすぐな瞳を輝かせながら誓った。

update 2008/9/23 13:10
提供 - 函館新聞社


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