源氏物語の朗読会
絵本読み語りグループ「マシュマロ」(弦木恵美子代表)による「源氏物語」の朗読会が20日、函館中央図書館(五稜郭町)で行われた。市民ら160人が集まり、しっとりとした語りや箏(こと)、ギターの生演奏、物語の背景などを解説する講演会を通じて、平安文学の世界を満喫した。
作品が記録上存在が確認された時から1000年とされる「源氏千年紀」のことし、節目に合わせて企画した。
冒頭、メンバーが「桐壷」の冒頭部分を原文のまま「いづれの御時にか、女御・更衣あまた侍ひ絵ひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めき給ふ、ありけり…」と語り出すと、箏(こと)の音色が美しく響き、観客を文学世界へと誘った。続いて、函館大谷短期大の福島憲成学長がスライドを使って原文の意味や物語の背景を分かりやすく説明し、「叶わなかった両親の純愛を、光源氏が受け継ぎ、生涯『真実の愛』を求めるのが物語のテーマ」と紹介した。
館内では十二単も展示され、来館者の注目を集めていた。函館市の熊谷裕子さん(60)は「雅な箏の調べに乗せた朗読がとても良く、まるでタイムスリップしたようだった」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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