自民、福島前参議を擁立…次期衆院選8区

 自民党衆院道8区支部(今津寛暫定支部長)は20日、次期衆院選候補に前参議院議員の福島啓史郎氏(62)を擁立することを決めた。同日、党道連に上申書を提出し、22日にも党本部が決定する見通し。福島氏は元農水官僚で、8区候補者選考委員会の川尻秀之委員長は「渡島・桧山の基幹産業である農林水産業に理解が深く、経験や実績からもふさわしい」と述べた。一方、過去2回自民党公認で8区から立候補した佐藤健治氏(51)も出馬の意向を固め、21日に市内で会見を開く。

 20日に市内のホテルで開いた候補者選考委員会と8区支部拡大役員会議で川尻委員長と党道連の丸岩公充幹事長が方針を伝え、満場一致で承認された。丸岩幹事長によると、これで道内12選挙区の公認候補がすべて決まった。

 福島氏は1946年山口県宇部市生まれ。東大法学部を卒業後、農水省に入り、林野庁次長や食品流通局長を歴任し、2001年7月の参院選全国比例区で初当選。外務大臣政務官を務め、2007年7月の参院選全国比例区で落選した。

 8区候補者選考は4月から本格化したが難航。丸岩幹事長は「以前から8区に立候補したいと道連などに話があり、前向きに受けてもらえる感触はある。上京し、本人と会って選考経過などを説明したい」と述べた。保守分裂を避けるための佐藤氏の説得については「道連としては接触しないが、党本部には事情を説明したい」とした。

 党道連と8区支部によると、福島氏は農水官僚時代から函館・道南にゆかりがあり、函館水産製氷工場の整備や北海道南西沖地震での奥尻島の災害復旧などに尽力。参議員時代は毎年数回、8区を訪問し函館市や北斗市などで国政報告会を開いている。

 川尻選考委員長は「函館・道南にも知己や人脈があり、前参院議員と即戦力もある。(10月26日投票という)最短の選挙日程を頭に入れ、早急に選挙態勢の構築を進める」と語り、丸岩幹事長も「選考は難航したが、非常にいい結果を出してくれたことに感謝したい」と評価した。 福島氏は23日に函館市で出馬会見する予定。

update 2008/9/21 14:08
提供 - 函館新聞社


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