青函航路に新造船導入へ…北日本海運

 「青函フェリー」を運航する北日本海運(函館市浅野町、丹羽雅城社長)が来年4月から、函館―青森航路で新造船「あさかぜ21」(総トン数約2100トン)を導入することが20日までに分かった。旅客定員を現行船の3・5倍に増やすほか、体の不自由な人でも乗降しやすいように「バリアフリー化」したのが特徴。東日本フェリーの撤退で再編が進む青函航路で、物流、旅客両面での活躍が期待される。

 「青函フェリー」は現在、北日本海運と共栄運輸(函館市海岸町、兵頭法史社長)が函館―青森間を2隻ずつ共同運航している。このうち、北日本海運が運航する「あさかぜ」(1134トン、1986年就航)が老朽化したため、2006年春から新造船の事業計画を進めていた。同社の新造船導入は1998年4月の「あさかぜ5号」(1958トン)以来11年ぶり。

 新造船「あさかぜ21」は旅客定員198人で、現行船の「あさかぜ」の55人、「あさかぜ5号」の103人から大幅にアップ。東日本フェリーの高速船の休止に伴い、大型連休やお盆時期などの繁忙期に集客が見込まれる旅客獲得にもつなげたい考え。

 車両甲板も「あさかぜ」よりトラックで4台分多い26台分のスペースを確保する。また、新造船は2000年に施行された「交通バリアフリー法」に基づき、乗降口に障害者や高齢者に配慮したスロープなどを設置する。

 「あさかぜ21」は現在、宮城県石巻市の造船所で建造していて、就航日は来年4月1日の予定。船内、船外ともに老朽化が進んだ「あさかぜ」は来年3月末で退役し、売却する見込み。運航ダイヤや「青函フェリー」全体の船隻数はこれまで通り計4隻体制のままとなる。

update 2008/9/21 14:08
提供 - 函館新聞社


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