08年度渡島桧山管内地価調査、函館の商業地は横ばい
道は18日、7月1日現在の基準地価(地価調査)結果を発表した。昨年の平均変動率がプラス1・2%と16年ぶりに上昇した函館市内の商業地は今年、0・0%と横ばいにとどまった。一方、同市内の住宅地はマイナス2・9%と17年連続の下落で、下落幅も0・1%拡大、底値が見えない状態が続いている。渡島管内の1平方メートル当たりの最高価格は商業地が函館市本町7の21、第1マルカツビルで前年比プラス1・3%の16万2000円。住宅地は同市本町29の11で前年と同じ8万3500円。上昇率が最も高かったのは同市松風町9の15、フタバヤ跡の8万5000円でプラス2・4%だった。
調査は国土利用計画法施行令に基づき道が実施。国土交通省が1月1日現在で判定する「地価公示」とともに一般の土地取引の指標として用いられる。渡島管内は前年度から14地点減少し84地点、檜山管内は4地点減少の29地点で調査が行われた。
函館市内の商業地の1平方メートル当たりの平均価格は8万3600円。昨年に続き函館駅周辺や本町でのホテル需要を背景に、本町、若松町、松風町の3地点で上昇したものの、市内幹線道路沿い6基準地は横ばい状態となった。
同市内の住宅地の平均価格は17年連続で下落。2005年から07年までは下落幅の縮小が続いていたが、今年は再び下落幅が拡大した。市内中心部では長年の下落で底値感が出て横ばいの地点もあるが、郊外部は過去の分譲地の売れ残りに加え新たな分譲地が販売され、宅地の供給過多状態となっているのが下落の原因と見られる。
同市周辺の平均価格は北斗市の住宅地が3万300円で平均変動率はマイナス2・6%、商業地は5万7500円でマイナス2・5%、七飯町の住宅地は2万1700円でマイナス5・0%、商業地は3万8000円でマイナス3・8%。渡島管内全体の平均変動率は、住宅地、商業地ともに下落幅が拡大し、桧山管内は住宅地で下落幅が縮小したものの、商業地は拡大した。
全道では住宅地の平均変動率はマイナス2・2%で平均価格は2万2000円。商業地はマイナス2・5%で7万5200円。最高価格は住宅地が札幌市中央区宮ケ丘2の474で17万5000円、商業地は札幌市中央区北3西2の1の13で230万円。
提供 - 函館新聞社
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