札医大と未来大が連携協定
公立はこだて未来大(中島秀之学長)と札幌医大(今井治三学長)は18日までに、情報技術(IT)を生かした地域医療サービスの共同研究を進める連携協定を締結した。未来大がこれまで進めてきた研究実績などを活用し、患者の利便性を高める医療サービスの研究開発を目指す。
このほど札医大で調印式が行われた。未来大によると、札医大は函館市内の病院と関連が深く、医学系大学の中でインターネットを使った遠隔医療などの研究を積極的に進めているなど、情報通信に強いことが連携の理由。
具体的には、未来大のITスキルや市内で進めてきた患者視点の情報提供システムのデザインプロジェクト経験などを活用し、札医大の医療、福祉関係の技術実績と組み合わせて、より高度な研究開発につなげる。未来大は、病院での待ち時間を減らすために携帯電話で診察を申し込むシステム開発や、電子カルテの普及に関する研究―などを例として挙げている。
中島学長は「今後ますます重要になると思われる地域医療に対し、『医情連携』でシステムを設計するという新しい分野を確立し、システムを普及させたい」としている。
未来大が国内の大学と連携するのは2006年6月の電気通信大(東京都)、07年5月の北陸先端科学技術大学院大(石川県)に次いで3校目。このほか、教育機関が連携して総合大学的機能を果たす「キャンパス都市函館」構想の推進を目指し、市内の高等教育機関と函館市で構成する「キャンパス・コンソーシアム函館」にも参加している。
提供 - 函館新聞社
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