町有志が製作、コンブ神社
【福島】福島町福島の福島大神宮第17代宮司に就任した常磐井武典さん(34)の門出を祝い、5月に急逝した武典さんの父で先代宮司、武宮氏の地域貢献の功績をたたえようと、町民有志がこのほど、特産のマコンブで同神宮の模型を製作し、奉納した。「福島よろこんぶ大神宮」と命名。武典さんは「立派な神社。氏子の皆さんとともに大事にしたい。宮司になりたてで分からないことばかりだが、このコンブ神社を励みに、地域住民とともにまちづくりに汗を流していきたい」と話している。
コンブ神社は高さ1メートル、横幅、奥行きともに70センチで、同神宮の本殿と鳥居を再現。階段や窓枠を忠実に仕立て、屋根や手すりにコンブを丁寧に張り付けた。本殿内部には小型テレビが組み込まれ、武宮氏が郷土の発展に奔走した様子、武宮氏を慕う子どもから年配者までの福島町松前神楽保存会の神事を観賞することができる。
特産品を材料にものづくりで古里の魅力を伝える町日向の鉄工所社長鳴海健児さん(68)が約1カ月掛けて仕上げた。電気配線は町白符の木田正隆さん(60)、ビデオ編集は町福島の金谷奉宏さん(65)、アイデアは町三岳の中塚徹朗・中塚建設社長(50)が担当した。
鳴海さんと中塚さんが代表して作品を同神宮に運び込み、武典さんに手渡した。2人は町内の建具関係者らも製作に賛同し、協力してくれたことを伝え、「宮司の仕事に就いたばかりで、不安はあると思うが、わたしたち町民が応援するから大丈夫。頑張って」と激励した。
コンブ神社は同神宮社務所の内玄関に置かれ、来客時にはセンサーが反応し、松前神楽の映像と音楽が流れる仕組みになっている。「コンブ独特の色具合がいい」「福島を盛り上げるすてきな神社が増えた」と、早速拝殿する町民の姿が見られた。
提供 - 函館新聞社
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