前田氏擁立を断念…次期衆院選8区で自民
自民党衆院道8区支部(今津寛暫定支部長)と8区候補者選考委員会(川尻秀之委員長)は16日、前田一男松前町長(42)の次期衆院選候補擁立を断念した。前田氏が固辞し、川尻委員長も「断念せざるを得ない」と語った。自民党の候補者選考は振り出しに戻り、8区幹事長として川尻氏の責任論も浮上している。ただ川尻氏(63)は出馬に否定的で、どう判断するかが注目される。
前田氏は16日、函館新聞社の取材に対し「以前からお話してきた通り、今は与えられた仕事(町政)に専念したい。8区に保守系の政治家を置くことは地域の発展からも不可欠で、首長として役割があれば支援していきたい」と述べた。
関係者によると、前道議の長谷秀之氏(49)=北斗市区=を擁立する動きがあるが、川尻氏は同日、本紙に対し「長谷氏への出馬要請はないし、私の出馬を促す声もない」と述べた。地元の政界関係者は「流れはおのずと、8区ナンバー2の川尻氏の責任論に向かうが、それも困難だろう」と語る。過去2回に続き、保守系無所属で出馬の準備を進めている佐藤健治氏(51)との保守一本化が、現時点で図られる見通しがないためだ。
ことし3月の前支部長辞任から半年。早々に候補者選考委員会を立ち上げたが、曲折を経て候補が決まらない。一方で衆院の解散・総選挙は「いつあってもおかしくない」と各政党関係者は声をそろえる。関係者からは「前田氏にしろ川尻氏にしろ、佐藤氏の出馬を断念させて初めて出る、出ないの話が進む。最初から順番を間違えている」との指摘がある。
今後、自民党本部が候補者を下ろしてくる可能性もあるが、「仮に知名度があっても、選挙をするのは函館市民」(企業経営者)との声もあり、地元に縁のある候補を望む空気が濃い。
8区候補者選考委員会は20日、函館市内のホテルで全体会議を開き、対応を協議する。
提供 - 函館新聞社
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