大学生が「市議体験」…函教大生がインターンシップ
道教大函館校3年生の今井英典さん(20)と田村祐輔さん(20)が、見付宗弥函館市議(39)の下で、インターンシップ(就業体験)に臨んでいる。2人は8月の開始以来、見付市議の支持者へのあいさつ回りに同行したり、イベントの手伝いに取り組んできたほか、8日に開会した第3回定例市議会を傍聴するなど、市政の現場を見つめている。
NPO法人ドットジェイピー(東京)が、学生の政治に対する関心を高めようと、「議員インターンシッププログラム」と題して、毎年春(2―3月)と夏(8―9月)の2回実施。道内では2003年の春から始まり、函館での受け入れは見付市議が初めてとなる。
参加前の政治に対する印象について、今井さんは「テレビの中の世界で、自分には縁遠い存在と思っていた」、田村さんは「興味はあったが、議員の人がどんな仕事をしているのかわからなかった」とそれぞれ語る。しかし、間もなく始まる就職活動に向けて、「社会勉強の一環」(今井さん)、「人と違う先でインターンシップを体験したかった」(田村さん)との理由で参加を決意した。
これまでに2人が取り組んだのは、関係各所へのあいさつ回りをはじめ、見付市議が所属する団体主催の会合出席、イベントのスタッフ参加、草刈りのほか、町会の資源回収にも励んだ。市議会の傍聴には、すでに3回足を運んでいる。
見付市議は「政治家に対して抱くイメージとギャップがあるのではと思い、学生の期待に沿えるか最初は疑問だった。はつらつさやさわやかさを見ていると自分の若いころを思い出すようで、少しでも政治に興味を持ってもらえれば」と期待する。
インターンシップも残すところ半月。今井さんは「市民の話を聞いて、優先すべき要望を順序付けて取り組んでいく議員の仕事は大変と感じた。この教訓を生かして、選挙では候補者の考えを見極めた上で一票を投じてみたい」、田村さんは「市民の意見を市政に反映させるという真摯(しんし)な姿を見習って、やりがいと充実感を味わえる仕事に就いてみたい」と夢を膨らませている。
提供 - 函館新聞社
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