極東大市立化問題…市長「自由な意見求める」 小野沢氏、思いの強さを批判…函館市議会

 第3回函館市議会定例会は12日、一般質問を継続し5人が立った。ロシア極東大函館校の市立化を含めた支援策を検討する懇話会が発足したことに関連し、小野沢猛史氏(市民クラブ)が「支援をやめることも検討の範囲にあることを委員に伝えるべき」と指摘。西尾正範市長は「公約に掲げた私の思いもあるかもしれないが、幅広い議論で自由な意見を提出してもらうようお願いしている」と述べた。

 懇話会の初会合のあいさつや議会答弁で西尾市長は、市が極東大を誘致し1994年に開校した経緯、函館とロシアの人的・物的交流関係の拡大、人材の輩出、函館の将来のまちづくりを進める上での重要性を説明し、支援強化への思いを語った。

 これに対し小野沢氏は「市長の思いが強すぎ、迷惑や困惑している委員もいる。市長の思いが最初にあって議論しずらい」と批判。「支援ありきの場ではないことを懇話会に伝えるべきだ」とした。

 懇話会の山崎文雄座長は7月28日の初会合で「最初からある方向を持ち、そこに議論の結果を持っていく考えはない」と述べた。ただ、大学の現状を理解する初会合から「そもそも支援することを前提とする懇話会なのか」「まずは学生を集めることをしないと、いくら市立化や授業料の値下げをしても無理」などの意見が相次いだ。

 西尾市長は小野沢氏の質問に関連し、「仮に市立化した場合、教職員の身分を市の一般職や嘱託職員とし、新たな給与基準・体系を設けることが必要で、学校長も日本国籍を有することが要件とされる」などと課題を述べた。

update 2008/9/13 11:05
提供 - 函館新聞社


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