福島町出身・芳賀愛美さん 札幌でヨガ教室を展開
【福島】福島町出身で現在、札幌を拠点にヨガ教室を主宰する芳賀愛美さん(30)がこのほど、福島町で開かれた健康フェスティバルに講師として招かれた。町民に柔軟運動の基礎を披露し、健康の大切さを伝え、愛らしい笑顔で人気を集めた。将来有望な駅伝選手として中学時代まで福島で過ごし、「ランナーとして頑張りたい」との夢を追い、古里を旅立ってから15年―。けがに泣かされ、スランプに悩むことも多かったが、「心と体のバランスが崩れそうなときに、助けてくれたのがヨガだった。この魅力を伝えることが今のわたしの夢」と情熱を燃やす。
福島中学校で本格的に陸上競技に取り組み、長距離選手として才能を開花。高校は特待生で陸上の名門、室蘭大谷(室蘭市)へ進み、急な上り坂の走り込みや合宿などでスタミナをつけ、2年時には道代表選手として全国大会にも出場した。社会人ではホクレン女子陸上部(札幌市)に所属。実業団選手として21歳まで選手生活を送った。
実業団時代は厳しい練習や記録のことで心身ともに不安定な日が続いたという。「学生時代は楽しみながら走っていたが、実業団からはプロ意識で走るため、無理をしてでも頑張ろうと毎日がプレッシャーだった」と振り返る。
厳しい練習で両足のかかとを損傷。三重県の名医を頼って手術も受けた。リハビリとグラウンドに立てない焦りから、日に日にストレスはたまるばかりだった。
そうした中、リハビリとしてヨガを体験し、体のゆがみの矯正で健康も回復。「気軽に出来る運動で、体とともにどんどん気持ちがほぐれ、やさしい気持ちも自然に生まれてきた」という。当時、健康ヨガ教室の普及はあまり進んでおらず、「複雑なポーズを取るのがヨガ」と見られていたが、心地良い汗を流すうちに、「この素晴らしさを多くの人に伝えたい」と考えるようになった。
24歳で一念発起し、ランナー生活と決別、スポーツクラブに勤務した。ヨガの勉強を重ね、26歳でフリーインストラクターになった。現在、札幌ではヨガスタジオやスポーツクラブ、病院で指導に当たる。「リラックスして、自分の体に相談しながら無理をしないで」という指導法が好評で、後志管内余市町でも毎週1回教室を開いている。
古里・福島での指導は昨年に続き2度目。「前回に来てくれたメンバーから『ことしも楽しみに待ってたよ』『あれから体が調子良くて』と声を掛けられたのがうれしかった」とほほ笑み、「将来は古里で本格的に教室を持ちたい。福島の皆さんにも健康をはぐくむヨガの効果を味わってほしい」と夢を膨らませている。
提供 - 函館新聞社
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