総選挙へ各党臨戦態勢

 早期の衆院解散・総選挙を見据え、道南の各政党も臨戦態勢を固めている。自民党衆院道8区支部では選挙区候補が不在で、11日に開く8区役員会で今後の対応を判断するが、川尻秀之幹事長は「不戦敗には絶対しない」としている。民主党は現職の逢坂誠二氏(49)=比例道ブロック=が精力的に街頭演説やあいさつ回りをこなし、攻勢を強めている。8区で候補を擁立しない公明党や共産党などは比例区候補の得票上積みを図る。

 自民党は10日に総裁選が告示され、全国的には上げ潮ムードだが、道8区の候補者(新支部長)選考は難航。2人が選考対象となることを辞退し、新たな候補を松前町の前田一男町長(42)に絞ったが、前田氏は慎重な姿勢を崩さず、受諾は難しいとみられる。

 今津寛8区暫定支部長(党道連会長)とともに候補者選考を一任された選考委員会の川尻委員長は10日、「前田氏の意向は確認した。それを11日の役員会と選考委員会幹事会に報告する」と述べた。前田氏が受諾しない場合について、川尻氏は「自薦候補もいる。党本部へ候補者調整の要請はしないし、私自身が選挙に立つこともない」と語った。

 民主党は、当選5回の金田誠一氏(60)の今期限りでの引退表明に伴い、昨年10月、後継候補に逢坂氏の擁立を決定。以来、逢坂氏は週末を中心に道南入りし、街頭演説などをこなしている。同12月には連合渡島地域協議会などとともに合同選対本部を設置し、これまでに3回の選対会議を開いている。

 同党道8区総支部の板倉一幸幹事長は、自民党の動きについて「いろいろな名前が挙がり、どんな候補者が出てくるか注目している」としながらも、「こちらも8区では新人なので、どんな強い相手でも対抗できるよう、気を緩めることなく着実に準備を進めていきたい」と語る。

 自民党と政権与党を組む公明党は、比例道ブロックに新人の稲津久氏(50)を擁立。党函館総支部の茂木修副総支部長は「短期決戦になる。党の経済対策と稲津氏の北海道に対する政策を訴え、運動を強化する」との構え。

 共産党函館地区委員会は8日に決起集会を開き、総選挙に向けた結束を図った。高橋佳大委員長は「この1年間で演説会を4回開き、党員も拡大している。比例重点候補の宮内聡氏(45)の当選に向け、共産党の値打ちを訴える」と必死だ。

update 2008/9/11 11:39
提供 - 函館新聞社


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