三笠フーズ汚染米問題で道南でも焼酎撤去

 米穀加工販売会社「三笠フーズ」(大坂市)が汚染された輸入米(事故米)を食用と偽って転売していた問題で、道南のスーパーや小売店の一部では9日までに、この輸入米を使っていた焼酎メーカーの商品を撤去する動きが広がった。

 農林水産省は8日、同社の販売先の焼酎メーカー5社名を公表。鹿児島県の喜界島酒造や西酒造、福岡県の光酒造などが挙げられた。

 函館を中心に道南に十数店舗を展開する地元スーパーでは、全店舗の約7割の店で西酒造の主力商品「薩摩宝山」を扱っており、8日中に十数本を撤去した。居酒屋に人気のある売れ筋商品で、担当者は「本来あってはならないこと。地域企業の原料のトレーサビリティー(生産履歴)を把握し切れていないのが問題だ」と語る。

 別の地元スーパーでは「(汚染米が)万が一出ないとも限らない」との理由から、9日の開店前に対象メーカーの商品すべてを撤去した。道南で展開する十数店舗中、半数の店に十数本置いていた。担当者は「消費者の食の不信を招く許せない行為。業界全体に影響する」と憤る。

 業務用の酒類を販売する地元の小売り店では9日までに、ホテルやスナックなど取引先の業者から「薩摩宝山」10本を回収した。一般消費者に対しても、対象焼酎の購入者には返金措置を取ることとし、返品を呼び掛けている。このほか地元の酒小売店や大手デパートの一部で対象メーカーの商品が撤去された。

update 2008/9/10 10:51
提供 - 函館新聞社


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