「函館芸術会議」設立、12月にチャリティークリスマスイベント開催
健常者と障害者が芸術活動を通じて交流する場を設けようと、自身も慢性関節リウマチを抱えながら長年写真撮影を続けている木村公一さん(42)らが中心になって「函館芸術会議」(HAM)を設立した。メンバーは「障害者の『やってみたい』という気持ちに手を差し伸べ、可能性を見出したい。また、芸能活動を通じて町おこしができれば」と意気込みを見せる。手始めに12月4日午後6時半から「カフェペルラ」(元町)でチャリティークリスマスイベントを開く。
木村さんは、音楽好きの仲間が集まった「KING BISCUIT TIME」の経験から「函館には文化活動に取り組む人が多い。今後さらに増加する高齢者や障害者と共に芸術活動をすることで“心のケア”ができれば」と、音楽仲間や知人に呼び掛け発足した。
メンバーは代表を務める木村さんのほか、名誉会長には落語家の三遊亭洋楽さん(50)が就任。また、交通事故の後遺症「高次脳機能障害」を患う奥井直美さん(41)=通称・nami=と男性ユニット「りぼん」を組む高島啓之さん(39)、市内を拠点に活動するアーティストのゆうげんさん(31)、「翔民劇団・ななえ」に所属する東宏道さん(35)、麺工房の「翔」(北斗市)の両角辰也さん(44)の7人がそろった。
チャリティイベントの当日は、namiさんと高島さんが考案したピザのほか、オードブルやデザートを味わいながら、ゆうげんやりぼんの演奏を楽しむ。また、普段とは一味違う洋楽さんの落語も見どころ。洋楽さんは「耳の聞こえない人や目の見えない人など、全ての障害者に楽しんでもらえるように工夫を重ねています」と意気込む。namiさんも「何かやりたいという人の足がかりとなりたい」と本番に向けて準備を進めている。
木村さんは「2015年までには、障害者や高齢者が芸術作品を出品し、一般の人々で審査を行う芸術祭『はこだてビエンナーレ』を開きたい。継続するためにはサポートが必要。多くの参加をお待ちしております」と話している。
イベントには障害者をゲストに招く。定員は120人を予定し、チケットは一枚5000円(食事付き)で、収益金の一部は福祉基金へ寄付する。このほか、活動のサポートメンバーや協賛企業なども募集している。問い合わせは木村さん(TEL090・6692・7373)まで。
提供 - 函館新聞社
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