社会人野球 森倶楽部解散へ
【森】森町の社会人野球チーム「森倶楽部」(廣瀬實理事長)が、13日に空知管内栗山町で開かれる日本選手権道予選(日本野球連盟北海道地区連盟など主催)の出場を最後に解散する。ことしで30年目を迎え、道内では、函館太洋倶楽部(函館市)、小樽野球協会(小樽市)に次ぐ道内3番目の古参チーム。地元在住の部員不足や資金難でチーム運営が厳しい状況となり、三浦久仁夫監督(51)は「残念。最後はベストを尽くし、自分たちの野球をして有終の美を飾りたい」と、チーム一丸野球で最後の公式戦に臨む。
森倶楽部は1979年、森町で発足。当時は全員が森町民だったが、数年後にはレベルアップを図るため町外の実力選手も勧誘した。社会人野球選手があこがれる大会、都市対抗野球大会の道予選では、力のある企業チームになかなか勝つことはできなかったが、全日本クラブ選手権の道予選ではベスト4などの成績を残したこともある。
現在、選手は20―40代の18人。地元森町や函館市在住者が11人で、ほかは札幌市や岩見沢市など道央圏に在住。ホームグラウンドの森町営野球場で、実戦を想定した練習ができない状況が続いたほか、遠征費用など運営資金の確保も厳しくなり、8月20日、同地区連盟に解散を申し出た。
三浦監督は「続けるべきかどうか迷いに迷った」と苦渋の決断を振り返る。チーム最年長で、千歳市在住の主戦投手、秋元宣宏さん(41)は「年齢的に、自分にとってもこれが最後の公式戦になると思う。悔いのない投球をしたい」と全力を誓う。
初戦の相手は、同じ道南圏のチームとして競い合った函館太洋倶楽部。同チームの佐藤勝監督(46)は「解散は残念。試合ではこちらも精一杯頑張り、良い試合をしたい」とし、同チームの元監督で、現在、函大野球部監督の阪内俊喜さん(52)は「森倶楽部との対戦では絶対負けないとう気持ちで臨んだ。同じ道南圏の仲間として一緒にやってきただけにチームがなくなるのはさびしい」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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