思い出の校舎写真に残そう…弥生小児童、休み時間などに撮影

 来春に函館西小と統合する函館弥生小学校(佐野太三校長、児童178人)の全校児童らが、現校舎やグラウンドなど、校地内のお気に入りの場所を写真に残す「校舎思い出写真館」事業に取り組んでいる。子供らは、あと半年で別れる学舎への感謝の思いを込めてシャッターを切っている。作品は11月ごろから校内に展示する予定。

 現校舎は築後70年が経過して老朽化が激しいため、函館市教委は統合に伴い、正面玄関の外壁だけを残して新築整備する案を示している。函館市の景観形成指定建築物に指定され、卒業生や地域住民にもなじみ深い歴史的建築物だけに、同校職員らが「何か形に残し、校舎への思いを深める機会を」と、今回の事業を企画した。

 児童らは2学期から撮影活動を開始。学年ごとに1、2時間の授業や休み時間を使い、図書館や教室など学校の好きな風景を写真に収めている。

 4日は1年生25人が取り組んだ。ランチルームを選んだ稲垣一歩君(7)は「ロシアの人形があったり、友達と給食を食べたりして好きな場所だから」と説明した。現校舎最後の卒業生となる児童会長の6年、橋本花那さん(12)は通学路から見上げた校舎の外観を切り取った。「6年間通い続けて、なじみ深い風景。写真は皆の思い出になる」と話す。

 教職員も撮影しており、最終的には約200枚を集める予定。児童らが写生した学校の絵画と一緒に校内に並べ、参観日などで地域住民や保護者にも見てもらう計画だ。

 佐野校長は「校舎を大切に思う気持ちを育み、子どもたちの思い出の1ページに刻んでほしい」と話していた。

update 2008/9/5 10:35
提供 - 函館新聞社


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