現職町議と副町長が出馬へ…森町長選
【森】競売入札妨害(談合)容疑で逮捕、起訴されている湊美喜夫被告(79)の町長辞職を受け、10月19日に予定される森町長選挙で、町議の松田兼宗(けんそう)氏(52)と副町長の阿部眞次氏(66)が3日までに、出馬の意思を明らかにした。現職町議と副町長が一足早く出馬の意向を固めたことで、本格的な選挙戦に突入する形となったが、水面下ではさまざまな候補者擁立の動きもあり、選挙の構図はまだ流動的な要素を含んでいる。
松田氏は函館新聞社の取材に対し、森町発注の町消防防災センターの建設工事をめぐる官製談合事件について「長期政権、多選の弊害」とした上で、これまで2度の町長選を戦った経験から「過去2回(の選挙戦)で町を変えられなかった責任を感じている。町長にならないとできないこともあるはず。役場の改革やガラス張りの町政で町を立て直したい」と意気込みを語った。
一方、阿部氏は今回の事件について「町長は関与を否定している」としながらも、「慣習や慣行に甘んじてきた責任を感じる。初心に戻りたい」とし、「砂原の簡易水道や国保病院の運営など町民の声に応える政治を行いたい」と述べた。
松田氏は「足で回りたい」と8日までに、長岡輝仁議長に町議辞職届を提出し、正式に出馬表明するものと見られる。阿部氏は11日から18日まで開会予定の町議会定例会終了後に副町長を辞職、出馬を正式表明し、選挙準備に入る見通し。
松田氏は1956年森町生まれ。81年中央大学文学部を卒業後、83年から松田商店に勤務し、99年店主となり同年町議に初出馬でトップ当選。2003年と、旧森・砂原町合併後の05年に町長選に立候補し、ともに湊被告に敗れ、07年に町議に再選した。
阿部氏は1942年森町生まれ。65年法政大学法学部を卒業後67年から町役場に勤務。総務課長や収入役を歴任し、2005年に助役に就任した。
提供 - 函館新聞社
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