旧ロシア領事館復元市民の会が発足
update 2007/8/12 11:25
老朽化が進む旧ロシア領事館(函館市船見町17)を日ロの新たな交流拠点として活用しようと、市民有志はこのほど、ロシア領事館復元市民の会(工藤玖美子代表)を発足させた。同市地域交流まちづくりセンター(末広町)で11日、初会合を開き、復元に向けて意見を交わした。
旧領事館は1908(明治41)年に建てられた。64年に外務省から市に売却され、翌65年4月から99年6月まで市立道南青年の家として活用された。現在は閉鎖され、建物の復元、再活用が課題となっている。復元に向け市は整備時期などを具体化していないが、西尾正範市長は活用を公約に掲げている。
会は復元を市民運動に発展させていこうと、工藤代表が呼びかけ人となり、賛同者15人で8月1日に発足。11日は、会員のほか、会の活動に関心を持った市民ら合わせて14人が出席した。
会合で工藤代表は「多くの市民の賛同をいただきながら運動の輪を広げていきたい」とあいさつ。この後、意見交換が行われ、顧問の一人で在札ロシア領事館函館事務所のブロワレツ領事参事官は「まずは領事館の魅力を訴え、市民の関心を高めていくことが肝要」と述べた。
非公開となっている領事館内部の状況を把握する必要があるとの意見が出され、近く市に見学を要望することを確認。このほか、来年の築100年に向けた活動の企画や、ロシアの関連団体との連携、ロシアの文化・歴史を学ぶ勉強会の開催などの案が出され、毎月1回、同センターで会合を開くことを申し合わせた。
工藤代表は「日ロ交流の拠点となる建物。工芸品や美術品などの展示、イベントの開催など、市民が楽しめるよう復元の運動をしていきたい」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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