姥神大神宮渡御祭・下町巡行

update 2007/8/11 15:10

 【江差】姥神大神宮渡御祭は2日目の10日、栄華を極めた北前船時代の情緒を今に伝える「いにしえ街道」などを渡御行列がめぐる下町巡行が行われた。

 早朝には屋根を震わせるような激しい雨に見舞われた江差町。昼すぎには、各町の山車が同神宮前に集結したのに合わるように青空が広がり、強い日差しが照り付けた。

 同日午後の最高気温は25・6度。うだるような蒸し暑さの中、猿田彦命を先頭とするみこし行列に、神武天皇の人形を飾る「豊年山」(姥神町)を先頭とする13基の山車行列が付き従い巡行がスタート。はんてんや羽織姿の祭人は、沿道の家々をめぐりながら「結構なお祭りで」と声を掛け、家人からご祝儀を受け取ったり、酒や料理のもてなしを受けた。

 午後8時すぎには、灯火で色鮮やかに彩られた山車が、愛宕町商店街に勢ぞろい。ここ数日の悪天候を吹き飛ばすような勢いで、祭ばやしと掛け声が響き、熱気は最高潮に。観光客もけんらん豪華な時代絵巻と、祭人たちの圧倒的なエネルギーに魅了されていた。

 祭礼3日目の11日は上町巡行が行われる。行列は正午前に同神宮を出発。漁師町の面影を残す海沿いの津花、南浜、柏町を経て、高台の陣屋、茂尻の各町をめぐる。日没後は上野町や本町など市街地を巡行。午後9時ごろには、山車行列が新地町の繁華街に集結。13基の山車が横一線に並び、にぎやかに祭ばやしを奏でながら、祭りはフィナーレを迎える。

提供 - 函館新聞社



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