渡島支庁差し押さえ品インターネット公売、最高額は7万2450円

update 2007/8/11 15:09

 渡島支庁が初めて実施した、道税滞納者の差し押さえ品のインターネット(IN)公売で、出品した全8点が落札された。最高額となった江戸時代の錦絵7万2450円をはじめ、すべてが見積価格(最低価格)の2倍以上の値がつき、販売価格の総額は15万4875円に達した。「高値落札・完売御礼」という好評な結果に、同支庁は「今後も滞納整理の方法として積極的に実施を検討したい」(納税課)と気を良くしている。

 ヤフーのINオークションサイトに出品したのは、管内の道税滞納者から差し押さえたアンティークのタイプライターや日本画など。事前に渡島合同庁舎で下見会を開いて現物を公開。7月31日から8月2日までの間で入札を募った。

 入札者は下見会に来た管内在住者のほか、東京や福岡など全国各地で計42人。落札額に消費税分を合わせた支払い価格は最低でも日本画の3360円で、同支庁が設定した見積価格1000円を大きく上回った。最も高い錦絵は見積価格5000円に対して約14倍の値がついた。

 支庁では販売金額納付や本人確認をした後、順次品物を引き渡している。同課は「絵画は、はがれなど保存状態が良くなかったが、予想以上の値段がついた」と驚いた様子。「今後も自動車税滞納者から差し押さえた自動車などのIN公売も考えたい」としている。

提供 - 函館新聞社



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