農作物への影響懸念…道南の長雨
update 2007/8/10 11:14
函館・道南地方では今月に入り、雨の日が続いている。函館海洋気象台によると、9日現在、函館で降水を観測しなかったのは1、2日のみで、3日から9日まで7日間連続で雨が降っている。先月まで好天だったため農業被害は深刻化していないが、今月中旬ごろまではぐずついた天候が予想され、農作物の病気発生や畑の冠水などが心配されている。
同気象台によると、8月初旬の函館の日降水量は平均で4ミリ程度。しかし、ことしは、5日に28・5ミリに達したのをはじめ、9日午後7時現在で27・5ミリ、4日16・5ミリ、7日15ミリなど、連日まとまった雨が降り続いている。
日本海北部に前線が停滞しているのが原因。今後も大気が不安定な状態が続き、この先1週間程度は曇りがちで雨が降りやすい天候が予想される。場所によっては1時間に25ミリ以上の強い雨が降る恐れがあり、同気象台は浸水や土砂災害などに注意を呼び掛けている。
渡島管内では7月28日の大雨で、函館、北斗、七飯、森、八雲の2市3町で畑が冠水したり農業用ハウスが浸水。ばれいしょ、カーネーションなどの一部作物に被害が出た。渡島支庁は「生育状況は平年より早めに推移していたため、被害はないが、今後も日照時間が少なく降水量が多ければ問題」と雲行きを気にする。
渡島中部農業改良普及センター(北斗市)では、農家への営農対策情報の提供や指導を徹底。「生育は足踏み状態。多雨で湿度が高まると病気発生の可能性も高まる」とし、各戸に排水対策や観察、病気防除を促している。
提供 - 函館新聞社
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