函館大学、文科省の社会人の学び直しプログラムに採択
update 2007/8/9 13:16
本年度からスタートする文部科学省の「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」に、函館大学(小笠原愈長)の「現職の学校教員に対する指導力向上のキャリアアッププログラム」が採択された。2007―09年度の3カ年で、初年度は9月からスタートする。同大は「地元の教師を育てることで地域に貢献できる」と期待している。
文科省は5月、社会人の再就職やキャリアアップに有効な教育プログラムを募集。全国の大学や短大、高専などから315件の応募があり、うち126件が選ばれた。
同大のプログラムは、専任講師の金山健一氏が昨年秋から主宰する勉強会「函館教師サポート研究会」(会員約100人)の活動を発展させたもの。金山氏を含む同大の教授らが講師を務める。対象は現職の学校教員で、定員は100人。8月に行われる同研究会の夏期講座後、9月から本格的にスタートする。
通常は毎月ペースで開講。テーマ別プログラムでは、思春期心理の理解や不登校、非行・いじめなど、実践的な題材を取り上げる。カウンセリングプログラムでは、教育相談や生徒指導、保護者への対応方法を学ぶ。このほかに夏期と冬期に集中講座を開講。函館市内や桧山管内、後志管内小樽市、札幌などで約50回出前講座を行い、地域の教員を支える。
運営費用は3カ年で約3600万円を見込む。文科省の助成金(金額未定、上限2000万円)や参加者の受講費でまかなう考え。
金山氏は「教員が今抱えている問題をすぐに解決できるような満足できるプログラムを用意する。何か起こってからの対応ではなく、予防できるような対応をできる学校のリーダー的教員を育成したい」と意欲を燃やしている。
提供 - 函館新聞社
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