恵山地域審議会、日浦海岸に離岸堤を

update 2007/8/9 13:15

 合併旧4町村地域の意見を聞く、本年度の第1回恵山地域審議会(斉藤正男会長)と、戸井地域審議会(尾関忠義会長)が8日、恵山、戸井両支所で開かれ、昨年度の各事業の決算見込みを含む実績報告と、予算に基づく本年度の事業計画について審議した。

 恵山審議会には、委員13人が出席。市立恵山病院の経営状況や、地域の道路整備などについて議論を交わした。委員からは、日浦海岸の砂浜が減少し、国道278号の越波が激しく、離岸堤の設置など早急な措置ができないか意見が出された。市は、漁業補償の問題など、付随する事項は多く、関係者の意見が集約されなければ、実現は難しいとの認識を示したが、道路管理者の開発建設部には、地域の意見として、要望を伝えるとした。

 また、坂本幸春支所長は、同支所職員2人が停職2カ月の懲戒処分を受けたことについて「業務を懇切丁寧に行い、住民の信頼を取り戻すしかない」と陳謝した。さらに、地方交付税が削減され、市の財政状況の見直しが迫られているとし、懸案事項の地域コミュニティーセンターの建設に遅れが生じる可能性もあることを示した。

 一方、戸井審議会には、委員13人が出席。西尾正範市長が市長選のマニフェスト(公約集)や市政執行方針で述べた、4支所を再編し、新たに特別職を配置する地区制度の創設について、委員から、現支所がなくなるのではとの懸念の意見が出された。

 佐藤洋一地域振興室長は、現時点では、具体的な構想となっていないとして、「市長も地域の声を聞きながら慎重に検討すると言っている」などと答えた。併せて委員からは、「地域にとっては重要な問題で、審議会としても重く受け止める課題。情報は速やかに伝達してほしい」と要望した。

提供 - 函館新聞社



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