無料市電「平和号」で恒久平和訴え

update 2007/8/7 15:05

 多くの人が犠牲になった広島の原爆投下から62年目を迎えた6日、函館市電の無料電車「平和号」が運行された。車内では、広島や長崎の原爆の被害状況を伝える写真パネルの展示や、アナウンスで戦争のない恒久平和の尊さを乗客に訴えた。

 函館市は1984年8月6日、非核三原則の堅持と恒久平和の実現を願い「核兵器廃絶平和都市」を宣言。平和都市推進事業として毎年、平和号を運行させている。

 この日は、終戦間際の函館空襲の様子なども車内放送で伝え、「家庭でいま一度戦争について考える機会にしてほしい」などと呼び掛けた。

 谷地頭温泉に行くために乗車した同市上湯川町の80歳の女性2人は、戦中に疎開したことや挺身(ていしん)隊に従事したことを語り、「思い出すのも嫌なこと。胸が詰まる思い。戦争は多くの人が悲惨な目に遭い、悲しくつらい思いをするだけ」と話した。また、昨今の政治のあり方に触れ「孫やひ孫のためにも、憲法9条の改正は絶対に許せない。年寄りの寝言と思わないで、若い人もみんなで考えてほしい」と力を込めた。

提供 - 函館新聞社



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