検討委、江差南高跡地利用で町長に具申書
update 2007/8/7 15:05
【江差】道が江差町に無償譲渡を打診している旧道立江差南高校の利活用策を協議する、有識者やPTA関係者による検討委員会(澤田静憲委員長)は6日、濱谷一治町長に検討結果をまとめた具申書を提出した。濱谷町長は具申書の内容を踏まえ、9月の第3回町議会定例会までに道からの無償譲渡や町立江差中移転の是非を判断する方針だ。
同日、澤田委員長と西谷明彦副委員長が提出した。検討委は濱谷町長の諮問を受けた12人で組織。5月の初会合から3回の会議を経て、旧江差南高の校舎や敷地の利活用について議論。老朽化が著しい江差中を旧江差南高に移転すべきとの意見が根強いため、移転のメリットやデメリットも協議した。
具申書では(1)利活用策は幅広い視野で時間をかけて議論(2)道も地域振興につながる活用策を検討(3)旧江差南高跡地と江差中移転は別に議論(4)安全面に問題のある江差中は移転の是非にかかわらず早期に改修D財政再建を考慮しながら町は江差中建て替えについて具体的な時期を提示―することを求める共通意見を報告した。
その上で江差中移転をめぐっては、委員間でも賛否が分かれているため、是非の判断には踏み込まず、各委員の意見を併記。「老朽化が進む江差中より旧江差南高の教育環境が優れている」「江差中は現在地での建て替えが適当」「財政難から中学校建て替えが計画できないのなら一時的にでも旧江差南高を利用できないか」などの意見を盛り込んだ。
また、道が旧江差南高跡地の用途を教育目的に限定しているため、他用途への転用や改修費用の負担を求めるべきとの意見もあった。
具申書を提出した澤田委員長は、江差中の現状について言及し、「壁が落下するなど危険な状態。安全性の確保は切実な課題」と指摘。濱谷町長は「町の財政再建は重大局面にあり改修の時期を示すことはできないが、必要な教育環境の整備については早急に検討を進めたい」との考えを示した。
提供 - 函館新聞社
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