万引き許さない…道警函本が対策会議

update 2007/8/5 14:08

 相次ぐ少年や高齢者の万引きを防ごうと、道警函館方面本部生活安全課は3日、サンリフレ函館で「函館方面万引防止対策会議」を開いた。函館市内のスーパーやデパートなど30店舗から約50人が出席し、万引きの防止策や届け出手続きについて話し合った。

 昨年、全道で万引きで検挙されたのは延べ3331人。このうち少年が19・8%(延べ642人)、65歳以上の高齢者が27・2%(同880人)で、合わせるとほぼ半数を占める。こうした現状から、万引きの実態把握や未然・再発の防止を図ろうと初めて企画された。

 同本部の浦谷博美本部長が「『たかが万引き』と侮っていたら、やがては重大な犯罪に手を染めるなど社会問題に発展しかねない。社会全体が『万引きは許されない犯罪』という強い規範意識を持つことが大切」とあいさつ。

 続いて同課の斉藤智昭課長が、事件処理の手続きに手間や時間がかかるなどの理由で、被害に遭った店舗が届け出ないケースがあることを指摘。「警察官による訓戒や注意で万引きがれっきとした犯罪であると認識させることが必要。再犯を防ぐためにも発生時には全件届け出てほしい」と協力を求めた。

 このほか、万引きを発生させない環境づくりの必要性も説き、自宅にこもりがちな独り暮らしの高齢者に老人クラブなどへの参加を促したり、店側には商品の陳列方法を工夫したりすることを呼びかけた。

提供 - 函館新聞社



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