マコンブ漁 最盛期

update 2007/8/4 13:16

 函館市南茅部地区のマコンブ漁が最盛期を迎えている。漁獲量の多くを占める養殖物は順調な水揚げが続いているが、高価格で取引される天然物は、昨秋の低気圧の影響で「組合始まって以来の不漁」(南かやべ漁協)。かつてない事態に漁業者や漁協は頭を抱えている。

 ことしのマコンブ漁は7月上旬にスタート。漁業者は未明に出漁。浜では、コンブを満載した舟を家族らが出迎え、水洗いして手際よく干す姿が見られる。

 一方の天然物は、出漁日数を6つある同組合の支所単位で調整して資源を管理する。例年、各支所とも7―10日ほど漁に出られるだけの資源がある。しかし、昨秋の低気圧で海が大荒れとなり、マコンブが岩からはがされたためことしは激減。昨年度の漁獲量は898トンだったが、「ことしは1割にも満たないのではないか。想像できないほど悪い」(同漁協)。

 漁の日数は、川pヤと臼尻の2支所がたったの1日。比較的多い安浦でも例年にははるかに及ばない3日。2日にわずか1日で天然物の漁を終えた川pヤ支所所属の小板文明さん(55)は「天然の方が高く取引されるので大変な打撃。40年漁師をやっているがこんなことは初めて」と肩を落とす。

 同組合は、例年行う雑草駆除や種苗放流で来年以降の資源回復を図る。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです