市立函館博物館「蘇る縄文ロード」6000人突破
update 2007/8/3 12:50
市立函館博物館(青柳町17、長谷部一弘館長)で7月1日から開かれている特別企画展「蘇る北の縄文ロード―発掘された縄文の世界―」の来場者が、同31日までの1カ月間で6096人に達し、近年の特別企画展の入場者を大幅に上回っている。展示している道内初の国宝「中空土偶」効果が如実に表れている。
南茅部地区の著保内野(ちょぼないの)遺跡から出土した中空土偶が国宝に指定されたことを記念した企画展で。会期は19日まで。中空土偶が呼び物の一つだが、北海道と青森、岩手などの北東北に形成された縄文文化を紹介する内容で、土器や刀形石器、装飾品など国や自治体の重要文化財に指定された埋蔵文化財を中心に約1000点が一堂に集まっている。
7月31日までの28日間は、ほぼ連日100―300人の来場を維持。100人を下回ったのはわずか一日だけ。
この10年間に開催した特別企画展の来場者は、2000―3000人前後で推移。2002年6月から8月に開催した「函館博物史」が総計3388人と最多だが、今回より会期が1カ月ほど長い。ほぼ会期が同じで好評だった04年の「ペリー箱館来航150年」は同2738人だった。
好調な要因として同博物館は「国宝の価値」を第一に挙げ、「ほかの特別企画展と比べ、リピーターが多く、1回滞在時間も比較的長い」と分析。「土偶をきっかけに縄文文化に関心を持ってもらえるのでは」と期待する。客層は家族連れや考古学ファンだけでなく、札幌や旭川、道外からの観光客が比較的多いことも特徴として挙げる。
長谷部館長は「縄文時代にはぐくまれた知恵や精神文化、高水準な技能を知っていただく機会。貴重な資料が展示されているのでぜひ見てほしい」と来場を呼びかける。
入場料は一般500円、高校生・大学生300円、小中学生100円。月曜休館。問い合わせは同博物館TEL0138・23・5480。
提供 - 函館新聞社
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