参院選・民主大勝/「衆院解散」早まる?

update 2007/7/31 12:24

 民主大勝、自民惨敗で終わった29日投開票の第21回参院選。参院は与野党が逆転し、函館や道南の各政党関係者も今後の政権運営を注目している。地滑り的な勝利を収めた民主は「民意」の後押しを受け、衆院の早期解散を求めてくるのは必至で、自民も態勢固めに余念がない。

 「今回の選挙結果で、現在の政権構造は民意を反映したものではないとの声が高まり、野党は衆院解散を求めてくる。自民、公明はできるだけ先延ばしにしたいだろうが、結果として解散総選挙は早まるのではないか」―。地元の政界関係者からはこうした声が聞かれる。

 改選121議席中、60議席を獲得した民主は、道選挙区(改選数2)でも現職の小川勝也氏が100万票の大台に乗せてトップ当選を果たした。党道8区総支部の板倉一幸幹事長は「政権を直接選ぶ選挙ではないが、今回の選挙で有権者は自民党にノーを突きつけた。解散は早まると思うし、8区も十分、態勢を整えていきたい」と語る。

 猛烈な逆風の中、自民は現職、伊達忠一氏の議席を死守した。次期衆院道8区候補となる中村勉8区支部長は「これだけ敗れると野党から早期解散の声が高まり、解散が早まる可能性が高い。準備を加速して、8区の幹部とともに気を引き締めていきたい」と臨戦態勢に入る。

 函館・道南の公明党や共産党幹部も、今回の結果から衆院解散は早まるのではないかとみる。

 2005年の「9・11選挙」で当選した衆院議員の任期は、まだ2年少しある。解散の時期については「年内はないだろうが、早ければ来年の春ごろではないか」「続投する見通しの安倍首相が、来年7月の北海道洞爺湖サミットの前に解散するとは思えない。サミットを成功させて求心力を高めてからではないか」などの観測がある。

提供 - 函館新聞社



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