第3次道長期総合計画・道南の推進状況/水産分野の産学官連携進む

update 2007/2/26 14:46

 道はこのほど、第3次道長期総合計画(計画期間1998―2007年度)の「第4回推進状況報告書」を発表した。道南圏の取り組みでは、農林水産物の統一ブランドの確立や、水産・海洋分野での産学官連携による地域産業の振興が進んだ一方、医師の地域偏在、第一次産業の担い手不足や高齢化の進行、観光客数の減少傾向への対応の遅れなど、さまざまな課題も見られる。

 同計画は「恵まれた環境の中で、だれもが主体的に多様なライフスタイルを選択し、豊かで安心して暮らせる活力のある地域社会の実現」を目標に、1998年度からスタート。計画の実効性を確保し、道と道民が情報を共有しながら計画を推進するために、これまで99年度、2001年度、04年度に推進状況報告書を公表してきた。

 4回目の公表となる今回は、第3次計画の最後の報告書であるとともに、08年度からのスタートへ向け策定が進められている第4次長期総合計画の重要な指針にもなる。

 道南圏の施策は「だれもが安心して暮らせる地域づくり」「青函経済文化圏を核とした地域間交流・連携の拡大」「創造性豊かな人材の育成と歴史・文化や国際性を生かした地域づくり」「地域を支えるたくましい農林水産業の展開」「地域の特性と技術力を生かした多様な産業の展開」「道南の自然や歴史を生かした魅力ある観光・保養エリアの形成」「道内外を結ぶ交通・情報ネットワークの形成」の7項目を柱に進められている。

 06年度までの主な取り組み実績としては「道南四季の杜公園」の全面開園(函館市、05年)、北海道新幹線新青森―新函館間の着工(05年)、江差いにしえ街道の整備完了(江差町、05年)、「噴火湾パノラマパーク」の一部開園(八雲町、06年)、函館市産学官交流プラザの開設(函館市、06年)、北海道縦貫自動車道・国縫―八雲間開通(06年)などが挙げられる。

 また、期間内の生活関連施策の進ちょく状況を数値化した生活関連指標の状況では、高齢者在宅支援体制や生活排水施設などの整備が順調に進んでいるのに対し、文化団体数や国際交流実施市町村数などでの遅れが目立っており、最終年度に向けての推進努力が期待されている。

提供 - 函館新聞社



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