水道水、一部地域で「土臭い」、大雨の影響

update 2007/7/30 12:03

 函館市水道局は29日、28日の大雨の影響で、赤川高区浄水場から配水されている一部地域の住民から「水道水が土臭い」という苦情が65件あったと発表した。同局浄水課によると、取水先の新中野ダム貯水池の水が一時的に高濁度となり、においの成分が浄水処理後に残ったためで、ろ過の作業工程や水質に問題はなく、飲んでも健康への影響はないとしている。

 同浄水場の配水地域は石川、北美原、赤川地区など約2万7000世帯。新中野ダムの通常時の濁度は2度程度だが、28日は一時的に200度を超えた。

 また、ろ過方法は、色やにごりなどの成分を砂で取り除く「急速ろ過法」を採用。29日も、浄水後の濁度は0・038度と基準値以下で、消毒などの処理は適正だったとしている。

 同課は、該当する地域で広報車を走らせ、安全性に問題がないことを呼び掛けた。「加熱するとにおいを感じる場合があるが、健康に影響はない。(29日午後5時現在)検査の結果、においの成分も下がっている」(同課)という。

提供 - 函館新聞社



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