輸出 2カ月ぶり増…6月の函館港貿易概況

update 2007/7/28 11:16

 函館税関が27日に発表した6月の函館港貿易概況によると、輸出は29億3200万円と2カ月ぶりのプラスで、輸入は13億5500万円と4カ月連続のプラスとなった。2007年上半期(1―6月)では、輸出が造船需要の高まりもあって、119億3000万円と、半期ベースで12期ぶりに100億円の大台を突破。輸入は、82億1500万円と3期ぶりに好転した。

 単月の輸出を品目別で見ると、リベリア籍の貨物船1隻のあった船舶が26億9800万円、鉄鋼のくずが2億円と、とももに全増。魚介類・同調製品が前年同月の7・7倍に相当する2500万円となるなど、総額では前年同月の2200万円を大きく上回った。

 輸入は、石炭が1億5000万円、小麦が2億7700万円と、ともに全増。魚介類・同調製品が前年同月比5・8%増の6億7800万円、石油製品が前年同月の23・1倍に当たる6500万円となり、総額では同75・6%の増加となった。

 また、上半期の輸出は、魚介類・同調製品が前年同期比49・3%減の1億2400万円と低迷。しかし、船舶が同90・3%増の106億1900万円で全体の数字を押し上げたほか、鉄鋼のくずが7億8000万円、再輸出品が2億300万円とともに前年同期の2・6倍に相当する大きな伸びを見せた。

 地域別で見ると、アジアが同34・4%減の29億8600万円。このほかオセアニアが33億3800万円、アフリカが26億9800万円、西欧が26億9700万円で、いずれも全増。

 一方の輸入は、魚介類・同調製品がイカやサケ・マスなどの低調が響いて同12・6%減の23億3800万円、石油製品が同26・8%減の4億3600万円。しかし、石炭が同36・6%増の26億1200万円、小麦・メスリンが同38・2%増の9億1800万円など、好調な品目が目立った。

 地域別では、アジアが同31・9%減の22億9500万円と低迷。一方で、北米が同87・3%増の18億9900万円、オセアニアが前年同期の2・2倍に当たる18億2300万円、中東欧・ロシアなどが同14・1%増の10億4400万円と好調で、マイナス分を補う形となった。

提供 - 函館新聞社



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