断水の可能性低い…市上下水道事業等経営審議会
update 2007/7/28 11:15
第1回函館市上下水道事業等経営審議会(韮沢憲吉会長、委員19人)が27日、市水道局本庁舎で開かれた。北見市で相次いだ土砂流入が原因とみられる断水を受け、笹谷修一浄水課長が市内の各浄水場について説明。それぞれ2本以上の取水ルートがあり「1本が高濁度となった場合、別ルートから取水する」と述べ、同様の事案発生の可能性は低いとの認識を示した。
旧市域には、亀田川、松倉川、汐泊川の3水源がある。この95%が道・市・水道局有林からなる水源涵養(かんよう)保安林として管理されていて、大雨時でも濁水の流入は少ないという。高濁度時は直ちに取水を停止するなど、これまでに濁水による断水事故はなく、北見市と比べ、バックアップ体制が整っているとした。
また、新潟県中越沖地震を受け、大地震発生時の体制について、佐野肇行水道課長は「十勝沖地震以後、水道管を耐震性の強い鋳鉄管に替えている。市の防災計画では、震度6強の地震で水道管の破損は30カ所と想定している」と述べた。また、給水訓練などを通じ、被害を最小限に食い止める対策を講じていると説明した。
会議では、前年度の各会計決算見込みや、本年度予算、湯川温泉の資源適正管理調査の結果が報告された。次回は、本年度中の策定を予定している向こう20年間の水道施設整備計画や、経営について取りまとめる「水道ビジョン」について各委員から意見を求める。
提供 - 函館新聞社
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