1人当たりの消費額伸びる…市など観光アンケートまとめ

update 2007/7/27 11:02

 函館市と函館国際観光コンベンション協会は、2006年度の観光アンケートの結果をまとめた。滞在中の1人当たりの消費額について、宿泊客が3万7982円(前年度3万324円)、日帰り客が1万3900円(同9701円)で、平均額は、3万6435円(同2万9351円)と、いずれも前年度の結果を大きく上回った。市商工観光部は「道外客の大多数が関東、中部、近畿から訪れており、景気回復の影響があるのでは」と推測している。

 アンケートは06年4月から07年3月まで、元町周辺やウオーターフロントなど、市内主要観光ポイントで面接方式で行い、1900人から回答を得た。年齢構成別に見ると、60歳以上が37・1%、50歳代が20・3%、20歳代が18・2%と続く。居住地別では、道内客は17・7%で、道外客では、関東36・5%、東北16・3%、中部・北陸15・3%だった。

 旅行費用の内訳別では、宿泊客は宿泊費が1万3465円(構成比35・5%)、土産費が1万990円(同28・9%)、飲食費が8652円(同22・8%)。日帰り客は、土産費7160円(同51・5%)、飲食費4390円(同31・6%)だった。

 1人当たりの消費額の過去5年間の平均値と、06年度の来函観光入り込み客数推計値約486万5000人から計算した推計上の観光消費額は1142億円。04年度策定の観光基本計画で用いた生産波及効果倍率1・41倍を掛け合わせると、函館観光の経済波及効果は、1610億円規模となった。

 函館を選んだ理由の上位は、夜景、グルメ、歴史的建造物で、人気スポットも、函館山、元町周辺、ウオーターフロントが上位を占めた。また函館観光の特色である、リピーター率は全体では52・6%、道外客でも45・3%を占めた。特に道内客では86・9%となり、3回以上訪れた人は71・7%に上る。併せて、宿泊率も高く、1泊が73・0%、2泊が19・9%で、日帰り客は3・1%だった。

 旅行形態では、道内客は、函館だけが67・3%、道外客では函館以外にも足を運ぶ、道内周遊が64・8%だった。行き先は道央(札幌、小樽など)83・2%、道南(室蘭など)51・8%、函館近郊(大沼、江差など)33・5%の順。また、交通手段別では、道内客は自家用車、道外客は航空機の利用が多かった。

提供 - 函館新聞社



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