投票率アップの兆し/道南も期日前好調

update 2007/7/25 13:35

 29日投開票の参院選の投票率が注目されている。ことしは12年に1度の統一地方選直後の「亥(い)年の選挙」に当たり、選挙疲れや夏休み時期にぶつかるマイナス要素があるものの、期日前投票者数が渡島・桧山管内各市町とも好調で、投票率アップの兆しも見られる。国政選挙では過去8回連続で、道内市町村別ワーストを記録している函館市をはじめ管内自治体の選管は「亥年ジンクス」をはね返せるか、有権者の動向を注視している。

 12年前の1995年に行われた第17回参院選の投票率は、函館市が37・84%でその前の92年の49・01%を大きく下回った。今回は選挙日程が学校の夏休みに入って最初の日曜にずれ込み、「亥年現象」に拍車がかかるのではと懸念されている。

 一方、道選管のまとめによると、渡島・桧山管内で期日前投票をした人は、22日現在で1万3385人で、前回と同時期の2004年7月4日時点の1万185人を3200人上回った。函館は前回より2120人多い8094人で、期日前投票率3・28%は、前回より0・88ポイントアップしている。

 函館市選管は期日前投票者が増えた要因を「参院選2回目、全体で5回目となり、手続きの簡素さが浸透し、定着したのでは」と分析。「投票日当日の動向は何ともいえないが、選挙自体の関心も高いので投票率アップにつながってほしい」と期待を寄せる。

 期日前投票は投票日前日の28日まで行われ、函館市では本庁舎や支所など市内7カ所で受け付けている。市選管は「当日にレジャーや旅行などの予定があれば、投票を済ませてから出掛けて」と呼びかけている。

提供 - 函館新聞社



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