青函トンネル火災訓練/連携確認、素早い対応

update 2007/7/25 13:34

 【青森】青函トンネル(全長53・85キロ)内での列車火災に備え、JR北海道函館支社は24日、津軽海峡線の津軽今別駅(青森県)で総合防災訓練を行った。同支社や警察、消防など約200人が参加し、緊急時の連携や対応策策などを確認した。

 防災体制の強化が目的で、今回が42回目。トンネルが開通した1988年から年2回行っている。函館発青森行きの臨時特急「スーパー白鳥」(6両編成)がトンネル内の竜飛海底駅を通過後、5号車で乗客が火のついたたばこをごみ箱に捨て、車内に火が燃え広がった―という想定。

 まずは乗客を両端の車両に移動させ、津軽今別駅まで待機。同駅到着後、はしごを使って乗客49人を素早く降車させた。青森地域広域消防事務組合の消防隊員は避難する際にけがをした4人(重傷者1人、中等傷1人、軽傷者2人)を担架で運び、応急手当て。消防隊員やJRの自衛消防団は車両に向けて勢いよく放水した。

 右足を骨折した重傷者は同組合のヘリコプターでつり上げて青森市内の病院に搬送。ホーム横の空き地に設置された対策本部からは乗客の安全確保など、頻繁に指示が出され、本番さながらの緊迫感に包まれた。

 同支社の高久修一技術次長は「消防や警察など関係機関との連携が確認でき、迅速な処置だった。万が一、トンネル内で事故が起きた場合に生かしたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社



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