補正予算可決し閉会 西尾市長「市政執行に意見配慮」…定例市議会

update 2007/7/20 11:10

 新市長となって初めての第2回函館市議会定例会は19日、本年度一般会計補正予算案など議案32件を原案通り可決し、閉会した。閉会に当たり西尾正範市長は「審議過程でいただいた意見や要望は真摯(しんし)に受け止め、今後の市政執行に十分配慮したい。時代の認識や政策立案を市民と考え、組み立て直していきたい」と述べた。

 西尾市長初めての政策予算となる補正予算は、一般会計で21億1500万円を追加。補正後の総額は1242億6500万円となった。市立学校長の裁量で創意ある学校づくりを進める「知恵の予算」や西桔梗野球場の夜間照明と観客スタンド整備費、縄文文化交流センター整備推進費、コンベンション施設検討調査費などを盛り込んだ。

 本会議では、西尾市長が管理者となったことで欠員が生じた函館湾流域下水道事務組合議員に市戸ゆたか氏(共産党)を選出し、議会推薦委員の辞職により欠員状態だった市農業委員会委員に金沢浩幸氏(新生クラブ)を推薦することを決めた。

 意見書は「乳幼児医療費助成制度を国の制度として創設することを求める」「自衛隊の国民監視の中止を求める」など11件を可決した。

 今定例会は、民間出身者として初の副市長(助役)となる谷沢広氏を選任し、西尾市長の市政改革への第一歩となった。一方で、代表質問や個人質問で西尾氏の選挙時の発言や行動が問題視されるなど、不安定な船出となった。

提供 - 函館新聞社



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