平和への願い 長崎へ届け 3千羽の折り鶴完成…ピアノ教室アカシア会
update 2007/7/19 13:58
一羽一羽に平和への願い込め―――。函館市柏木町11のピアノ教室「アカシア会」(布施谷信子代表)はこのほど、長崎市の平和祈念式典に贈る3千羽の折りづるを完成させた。14日にはこのつるを囲んで、布施谷さんが「函館空襲」の体験談を語り、子どもたちに戦争の恐ろしさと平和の大切さを訴えた。
同教室には小学2年生から社会人まで18人が通っている。布施谷さんは函館港小学校が毎年折りづるを作っていることを知り、2年前にはじめて活動に協力。昨年からは教室単独で折りづる作りを行っている。生徒はレッスンの合間などを利用し昨年同様3千羽を折り上げ、千羽づつを束ねたカラフルな“千羽鶴”が完成した。
布施谷さんはこの機会に、平和の大切さを知ってもらおうと、14日に生徒を集めて戦争時の体験談を語った。布施谷さんは「家にオルガンがあったが、敵国製ということで音を出すことができなかった」「ドレミファソラシドもハニホテトイロハで発音しなければいけなかった」「国民学校(小学校)では、爆撃機や偵察機の種類を音で聞き分けるために和音の勉強をさせられた」など、当時の貴重な体験を紹介した。
このあと参加者は庭に場所を移し、戦火を超えて60年以上成長し続けているオンコの木の前に集合。布施谷さんは「戦時中は1メートルほどだったこのオンコも今ではこんなに大きくなりました。これも戦争がなくなったおかげです」とあらためて平和の大切さを訴えた。
折りづるは布施谷さんが20日に函館市に贈り、市の「平和大使」が8月7日から行われる長崎の平和祈念式典に届ける。
提供 - 函館新聞社
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