意外と高い函館の湿気、カビに注意
update 2007/7/18 12:56
7月中旬から低気圧の影響などで曇りや雨の日が続く函館市内。肌寒さを感じる一方、湿度が上昇している。この時期の道内は例年、雨が少なく、気温も低いため、梅雨はないとされるが、海に囲まれた函館は道内では珍しく湿度が高い。ケースやバッグに入れたままのカメラや、湿度の高い押し入れなどで保管している服やバッグなどには、カビが発生する恐れもある。
6―8月の全国の平均湿度は、ほとんどの地域で70―80%。函館では6月80%、7月83%、8月82%。江差は6月81%、7月83%、8月80%と高い。全国の都道府県庁所在地で、6―8月の3カ月間の平均湿度がすべて80%を超える都市は、仙台、水戸、宮崎の3カ所だけ。道内では帯広も3カ月間80%を超す。
そんな中、市内の家電販売店での除湿器の売れ行きはそれほど芳しくない。ベスト電器・New函館店(昭和1)の山下崇一副店長は「除湿器の需要は特に多いとは言えない。函館ではここ数年、暑い夏が続いている影響でエアコンの売れ行きが好調。エアコンの除湿機能で除湿対策もできる」と話す。
カメラ販売の全国チェーン「カメラのキタムラ」函館美原店の今野正店長は「本州では、カメラバッグに入れる防湿剤はよく売れるが、函館ではあまり売れていない」と話す。
気温が低く、雨も少ないので湿気に対する意識は低いようだ。だが、楽器を持つ人の中には、湿度に細心の注意を払う人もいる。同市青柳町7の「嶋田バイオリン音楽教室」を主宰する嶋田利子さんは「市内のマンションに住んでいる人の中には、この時期、自宅の湿度が高く、弦に悪影響があるため教室にバイオリンを預ける人もいる」と話す。
うっかりしてしまいそうなのは、ケースに入れたカメラや押し入れの衣類など。同市松風町のカメラ修理専門店水越カメラサービスの水越政一さんは「時々、カビが発生したレンズが持ち込まれることはある」という。一眼レフカメラのレンズにカビが発生すると、分解修理、ピントの再調整が必要で、修理代は1万円前後だ。
カメラのキタムラの今野店長は「ケースやバッグにカメラを保存する人には防湿剤を勧める」と話す。防湿剤は25グラム入り4袋で400円未満程度。空模様を気にするとともに湿気にデリケートな機器にも心配りが必要だ。
提供 - 函館新聞社
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