水産物の地産地消に一役…浜に伝わる郷土・創作料理コンテスト
update 2007/7/17 13:19
渡島支庁は本年度、「埋もれた名物お魚発見事業」を実施する。管内の漁協女性部などに呼び掛け、地元産の魚を使った浜に伝わる郷土料理や創作料理のコンテストを行い、入賞作のレシピを紹介したり、ホテルや飲食店にメニュー提供を促す。同支庁は「一般家庭にあまり知られていない郷土料理を発信し、管内水産物の地産地消や観光の魅力づくりを図りたい」(水産課)としている。
総務省統計局の「家計調査年報」によると、道民の1年間の1世帯当たりの魚介類の支出金額は、1995年で12万5637円だったが、2005年度では9万1870円まで減少。消費者の魚離れが進んでいる。また、道南の魚料理では「ごっこ汁」などがあるが、漁業地域には、市民も知らない魚料理の存在も指摘されている。
昨年度同支庁が旅行業者らと行った「渡島の食と観光の連携を考える検討会議」で、名物料理の創出と地域全体の売り込みが提案された。市民、観光客双方に、地元で水揚げされるさまざまな水産物をPRする取り組みとして、同事業を企画した。
管内14漁協の女性部などに呼び掛け、「浜の味」や地元産海産物の創作料理を募集。ホテルの料理長などが審査し入賞作品を選出し、レシピを同支庁のHP(ホームページ)などで紹介する。市内のホテルなどにメニュー化を依頼することなども考えている。
同課は「海に囲まれた道南は海産物が豊富だが、知られざる名物郷土料理を発掘することで、より地元で有効に活用され、消費拡大につなげていきたい」としている。
提供 - 函館新聞社
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