上水道の創設期など発表…函館産業遺産研究会総会研究発表会総会
update 2007/7/17 13:19
函館産業遺産研究会(富岡由夫会長)は14日、サン・リフレ函館(大森町)で今年度の総会を開いた。昨年度の事業と予算報告、今年度の活動計画と予算案が審議され、富岡会長の再任も含め、すべて承認された。総会後は研究発表会を行い、函館上水道の創設期や笹流ダム、昭和初期の工作機械について発表された。
研究発表では、はじめに富岡会長が会で収集した、昭和初期に函館で製造、活躍した旋盤などの工作機械について発表。当時の函館は、中央の情勢をみて、必要な工作機械を作っていたことを紹介し、「収集した工作機械は、函館は時代に合った産業ができる街というあかし。技術教育にも活用してくれれば」と話した。
続いて市水道局水道課の加保幸雄係長が、創設期の函館水道と笹流ダムについて発表。1889(明治22)年、国内で2番目にできた函館の水道について、街は繁栄するも水の便が悪く、水道建設が必要だったと話した。
その後、人口増加に伴う水道の拡張計画が進み、大きな水源確保として、1937(大正12)年に笹流ダム(赤川町)が完成したことを紹介。「歴史ある街で、古い笹流ダムは現役で活躍している。水道の技術を後世に残す水道事業を進めていきたい」と話した。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。