ギリヤーク尼ケ崎公演/じょんがらなど熱い魂の踊り

update 2007/7/16 10:18

 函館市生まれの国際的な舞踏家で、全国で青空舞踊を続けているギリヤーク尼ケ崎さん(76)の函館公演「祈りの踊り」が15日、同市松風町の大門グリーンプラザで開かれた。バラを持ったり、赤い長襦袢(じゅばん)姿で5曲を披露。雨が降る中、熱い魂の踊りで来場者を魅了した。

 ギリヤークさんは1957年、全日本芸術舞踊協会主催の全国合同公演で舞台デビューを果たし、ことしは50年の節目を迎えた。68年から青空舞踏を始め、来年は40年を迎える。これまで、ニューヨークの米同時多発テロ現場での公演や、関西では、朝日新聞阪神支局襲撃事件やJR福知山線脱線事故の犠牲者に鎮魂の踊りをささげている。函館公演は約20年間続けている。

 昨秋から体調を崩し、肺気腫と診断された。この日も開演前は具合は決してよくなく、最初の曲「夢」の出だしでもめまいがしたという。だが、3曲目の「じょんがら一代」が始まり、長い髪を振り乱す激しい踊りになると、逆に息が楽になったという。

 最後の「念仏じょんがら」はことし2月に亡くなった友人にささげた。地面を叩き、水をかぶり横たわるなど激しい動きを見せた。ギリヤークさんは「来年は青空舞踏40年という節目なので、元気な体になって函館に戻ってきます」とあいさつ。来場者は感動の涙を流し、大きな拍手を送った。

提供 - 函館新聞社



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