北大水産学部の応援団復活
update 2007/7/16 10:17
部員減少により廃団の危機にひんしていた北大水産学部の応援団がことし、華々しく復活を遂げた。昨年は部員1人にまで減少して一時は存続が危ぶまれたが、これまでに3年生8人が入団し、約20年ぶりに往時のいきおいを取り戻しつつある。すでに同部の記念式典や練習船の出港時など、ハレの場面を盛り上げて学生の士気向上に一役買っており、さらなる飛躍を目指している。
応援団は函館市内の大学では唯一の存在で、現在35代目(発足35年目)。渋沢伸英団長(3年)によると、約20年前の15、16代のころは2けた台の部員が在席したが、ここ数年は数人の年が続き、2年前の33代でついに1人になった。
たった1人の33代だった高橋惇さん(ことし3月卒業)は、34代に当たる後輩の獲得に失敗。同学部の学生は、2年生の秋に札幌から函館のキャンパスに移ってくるため、35代の学生が来た昨年秋に最後の望みを託し、学生食堂の前で毎日発声練習するなど、体を張って勧誘した。
この様子を目の当たりにして説得された渋沢団長らは、1月に入団。兼部も含めて入団者はさらに増え、どうにか格好が整った。渋沢団長は「校歌などを1人で頑張って歌う姿に感動して入ってしまった」と当時を振り返る。
当時団長だった高橋さんの指導は、校歌や寮歌、手ぶり、団旗の上げ方など多岐にわたった。毎昼30分と週に2回の放課後練習は、決して楽ではない。しかし「厳しくも優しい指導のおかげで、やる気も起こった」(渋沢団長)。5月に開催された同学部100周年の記念式典に向け、行事の入場時などに歌う「逍遥歌(しょうようか)」を復活させる原動力となった。
7月上旬に行われた同学部の練習船「おしょろ丸」の出港式では、学ラン姿で堂々と団旗をなびかせ、太鼓の音に校歌「永遠(とこしえ)の幸」をのせて、船出する学生を激励。集まった100人にのぼる関係者の気持ちを余すところなく伝えた。
今後の目標は、ことしの基本方針として年度当初に皆で話し合って決めた、途絶えた演舞の復活だ。さらに10月には、2年生が函館のキャンパスにやってくる。「後輩を入部させ、目指せ部員2けた台!」と一同。さらなる発展を目指して結束を強めている。
提供 - 函館新聞社
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