函館バス・旧昭和ターミナルに家電販売店の出店計画
update 2007/7/15 10:27
函館バス(寺坂伊佐夫社長)が所有する旧昭和ターミナル(函館市美原3)の土地に、家電販売店を中核とした施設の出店計画が進められている。同社は昨年9月、シネマコンプレックス(複合映画館)などが入るアミューズメントビルの建設計画を発表したものの、十分な駐車場を確保できなかったとしてことし3月に撤回。新たな案は、年々厳しさを増すバス事業の補てん策として注目される。
計画によると、広さ約1万725平方メートルの敷地に、鉄骨造り3階建て、延べ床面積約1万5300平方メートルの建物を建築。1階には飲食店とカラオケボックス、2階に家電販売店、3階に家電販売店事務所と飲食店が、それぞれ入居する。駐車台数は230台分。
前回の計画と比べ、延べ床面積は5000平方メートル近く拡張され、頓挫する要因となった駐車スペースは、逆に100台分余り縮小されている。入居するテナントをはじめ、着工や開業の日程、総工費などは明らかになっていない。
施設の中核となる家電販売店に関しては、同市内では国道5号沿いのJR五稜郭駅前(亀田本町55)に「コジマニュー函館店(仮称)」が近日の開業を目指しているほか、道道函館上磯線(通称産業道路)と道道赤川函館線の交わる一角(美原2)に、「ヤマダ電機テックランド函館2号店(仮称)」の出店が明らかになっている。
このほか、近隣には大型複合商業施設「函館昭和タウンプラザ」(昭和1)内に「ベスト電器New函館店」、産業道路と函館新道の交差点近くに「マックスデンコードー函館店」(石川町320)があることから、競争激化は必至。これらの家電量販店各社は、さらなる新規出店や移転について「現段階では計画にない」としている。
なお、函館バスの出店計画は、17日に開かれる市議会総務常任委員会(井田範行委員長)で市側から報告される。また、同社が市から10年間の無償貸し付けを受けている昭和営業所(昭和1)について、契約の切れる2012年4月以降も延長したいとの申し出があったことから、市は市生活交通協議会に諮って審議する。
提供 - 函館新聞社
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