年金記録もれ問題、函館社会保険事務所でも相談増
update 2007/7/14 14:09
社会保険庁の年金記録漏れ問題で、函館社会保険事務所(新栄收所長)にも相談や問い合わせが相次いでいる。窓口や電話での受理件数は例年の2倍に達し、その半数以上が年金記録に関する内容。相談件数は落ち着きつつあったが、年金給付を審査する「年金記録確認中央第三者委員会」の基本方針が示されたことで、再び増加の兆しを見せている。同事務所は相談窓口を増やしたほか、今月下旬に函館商工会議所と北斗市、七飯町で臨時年金相談窓口を設けて相談に応じる。
問題が明らかになった6月から今月6日までに受けた年金に関する相談件数は、一日平均201件。平日のみでは245件に達し、うち6割の147件が年金記録に関する内容だった。電話による相談も一日平均113件、平日だけだと138件に上り、「窓口、電話とも通常の1・5倍から2倍」(同事務所)の件数になっている。
ピーク時の6月中旬には、来所相談が日に300件以上に達した。徐々に減ってきたが、第三者委員会の方針が提示されて再び増加。10日午前には約40人が順番を待つ状態になった。相談の多くは、年金データに漏れがないかを照合する内容という。
同事務所は、通常5カ所の相談窓口を7カ所、最大10カ所に増やし、土・日曜や祝日も開庁するなどして対応している。函館市内・近郊の相談者に対応するため、3会場での移動相談の実施を決めた。職員2人が端末を使って年金記録の照合や相談に応じる。
本人以外の照合は委任状と相談者の身分証明書が必要。同事務所は「迅速に応じるため、相談には年金手帳や社会保険庁からの文書を持参し、過去の職歴や在住市町村を事前に整理しておいてほしい」と呼び掛けている。
移動年金相談窓口は20日に函館商工会議所(若松町15)、26日に北斗市役所(中央1)、27日に七飯町文化センター(本町568)で受ける。受け付け午前9時半から午後4時まで。通常の同事務所での相談は平日が午前8時半から午後7時まで、土・日曜が午前9時半から午後4時まで。問い合わせは同事務所TEL0138・56・1161。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。