道選挙区8人出馬か…参院選きょう公示
update 2007/7/12 13:14
第21回参院選は12日、公示される。改選数2の道選挙区には現職2人、新人6人の計8人が立候補を予定。年金記録漏れ問題や閣僚の相次ぐ交代など、与党は苦しい立場にある。野党は攻勢を強め、民主党は今後の政権交代がかかった一大選挙として、推薦候補を含めて2議席獲得を目指す。29日の投票日に向け、17日間の選挙戦に突入する。
道選挙区に出馬を予定しているのは、現職が自民党の伊達忠一氏(68)=当選1回=、民主党の小川勝也氏(44)=同2回。新人は、共産党の畠山和也氏(35)=党道政策委員長=、社民党の浅野隆雄氏(50)=党道幹事長=、無所属の多原香里氏(34)=新党大地副代表=、無所属の羽柴秀吉氏(57)=会社役員=、諸派の千代信人氏(43)=維新政党・新風道代表。このほか、札幌市の元会社員の男性(47)が出馬の準備を進めている。
民主が過半数を獲得すると、次の総選挙での政権交代が見えてくる。自民は政府与党の枠組みで公明と連携し、連立政権の維持を目指す。
伊達氏は9日に函館入りし、今選挙を「天下分け目の戦い」とし、安倍政権の継続と政治の安定を訴えた。年金問題などのほか、不祥事による長男の道議辞職などの逆風があり、函館の総決起大会で長男の件もわびた。
公明党道本部は伊達氏の推薦を決めており、党函館総支部は「道本部が伊達氏に苦言を呈した。与党の枠組みの中で対応せざるを得ない」と仕切り直し、支援する方針。
小川氏は、格差社会の是正や安心して暮らせる国づくりなどを主張。「政権奪取」を掲げ、党道8区総支部は「4月の統一選で各議員を支援してくれた組合や団体などに支援を要請している。最後まで引き締めて臨む」と手綱を緩めない。
民主は多原氏の推薦を決めているが、8区総支部に新党大地からの具体的な要請はないといい、道の合同選対幹部会で決まった、掲示板への多原氏のポスター張りを協力する。
その多原氏は、新党大地、国民新党の推薦も受け、台風の目となり得るか注目される。7日に函館入りし、年金問題や格差社会の現状を指摘し、国政への信頼回復を訴えた。
共産、社民は比例候補と連動した戦い。
共産は北海道・東北・北関東の活動地域候補、紙智子氏の再選が至上課題で、党函館地区委員会は「比例を軸に畠山氏を押し上げる」と語る。浅野氏は社民の比例候補、山口たか氏(新人)とともに、党の看板ともいえる「護憲」を訴える。
羽柴氏は、夕張市長選に立候補した経験などから財政問題などを掲げ、「夕張市民の心を国政に届けたい」(陣営)とする。
千代氏は、4回目の参院選挑戦。自主憲法の制定や日本の国家観、国家意識の構築などを訴える。
提供 - 函館新聞社
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