「知恵の予算」配分の仕方 検討へ…市議会予算委 市教委が事業内容評価
update 2007/7/12 13:13
函館市議会の予算特別委員会(石井満委員長)が11日から始まり、初日は総務常任委員会所管の議案を審議した。市立学校長の裁量で特色ある教育を進める「知恵の予算」について、市教委は来年度以降、予算の一律傾斜配分のあり方でよいか検討するとともに、各校から事業内容の報告を求め、評価を市のホームページなどで紹介する考えを伝えた。
福島恭二氏(民主・市民ネット)、井田範行氏(市民クラブ)の質問に対する答弁。
「知恵の予算」は西尾正範市長が掲げる目玉事業の一つで、市は学校規模に応じて100万円、80万円、60万円、総額で5600万円を配分する補正予算案を提出した。
福島氏は「全校に配分するよりも、市教委が予算枠を持ち、各校から独自事業の要望があれば予算を充てるのが本来のやり方。公約実行の構えはいいが、財政難であり、市にそうした余裕はないと思う」と質問。市教委も「趣旨は理解でき、配分方法は次年度以降、検討したい」と述べた。
井田氏は事業の成果を期待しながら、福島氏と同様に「予算が欲しい学校に手を挙げてもらい、配分すべきだ」とした。事業に対する学校長の受け止めについて市教委は「今までなかった予算で、一部に戸惑いもあったが、基本的に歓迎している」と答えた。
市の財政状況の厳しさは多くの委員が指摘。本間新氏(市民クラブ)は、現在の状況では西尾市長が掲げる公約のすべてを実現するのは困難であるとし、「市が全会計でどのぐらいの予算と借金があるか、財政白書のような形で市民に分かりやすく示し、(できない事業もあることを)理解してもらうことが必要」と述べた。
12日は経済建設常任委員会所管の議案を審議する。
提供 - 函館新聞社
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