警備艇、漁網用ロープに絡まる…西署
update 2007/7/11 09:10
10日午前10時45分ごろ、函館市の立待岬から北東約400メートル沖合で、海上パトロール中の函館西署の警備艇「おしま」(19トン、福沢孝博船長ら3人乗り組み)のスクリューに漁網用ロープが絡まり、航行不能となった。同艇は函館海上保安部の巡視艇などに救出され、けが人はいなかった。
同海保によると、救助要請を受けた第1管区海上保安本部函館航空基地の機動救難士がヘリから同艇に降下し、潜水して調べたところ、船尾にある2つのスクリューに小型定置網をつなぐロープなどが何重にも絡み合っていることが判明。ロープの一部を切断し、同海保の巡視艇で函館港までえい航した。
同署によると、おしまは同10時10分ごろ、パトロールのため函館港を出港。立待岬沖合を湯川方向に航行中、現場海域にいた1人乗りのゴムボートを避けようと待機していた際に流されたという。同艇はほぼ毎日、海浜パトロールに出動しており、現場も通常の沿岸警備のルートだという。
現場は水深約10メートルの浅瀬で、当時は南東の風7メートル、波の高さは50センチ―1メートル程度。視界は良好だった。同海保は「プロであれば考えられないような事故。乗組員の見張りや船長の判断が不十分だったと言わざるを得ない」として、船長らから業務上過失往来危険の疑いで事情を聴き、原因などを調べている。
同署は「今はコメントできるような状況ではない。原因を調査して事実関係を明らかにしたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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