看護師の給料増額へ…函病の収支計画案
update 2007/2/24 14:05
函館市議会民生常任委員会(小谷野千代子委員長)が23日開かれ、市病院局がまとめた函館、函館恵山、函館南茅部の市立3病院の「当面の健全化策による収支計画」案について議論した。同局は、看護師確保に向け、看護師の給与体系を2007年度採用から見直し、医療職給料表を適用して給料を増額させる方針を示した。
これまで、医療職給料表の適用対象となったのは医師だけ。同局によると、民間病院の看護師の初任給は20万円前後。市立病院との格差是正のため、行政職給料表に準じていた看護師や放射線技師、薬剤師などにも、医療職給料表の適用範囲を拡大することにした。看護師の場合、07年度の初任給は18万6700円となり、従来より2万7000円アップする予定。
同案では増収対策として、看護師を増やし、診療報酬が高くなる看護体制の導入を打ち出している。入院患者に対する看護師配置を現在の「10対1」から、1日当たりの入院基本料が高い「7対1」とするため、08年度までに50人増員する方針。全国的な看護師不足の中、給与体系を見直すことで人員確保の一助としたい考えだ。
委員からは「看護師の増員などによる人件費で赤字にならないか」との指摘があり、同局は「7対1」看護で4億9000万円の増収が見込め、人件費を差し引いても2億3300万円の増収につながるとの見通しを伝えた。
このほか電子カルテの導入について同局は「07年度にソフトを導入し、08年度をめどに実施したい」と述べた。
提供 - 函館新聞社
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