照明と観客席設置へ…西桔梗野球場

update 2007/7/9 09:31

 函館市は本年度、西桔梗野球場にナイター照明と観客席を設置する。本年度の一般会計補正予算案に関連経費1億4980万円を計上した。第2回定例市議会で議決後、設計委託し、今季の運営を終える11月ごろから整備に入り、来シーズンの供用開始を目指す。照明設置は昨年からの検討課題で、観客スタンドも設けることで、野球大会の観戦や応援などの利便性が高まる。

 市教委スポーツ振興課によると、ナイター照明はイメージとして内野に2基、内野と外野の中間に2基、外野に2基の計6基を設ける。照明塔の高さは約20メートルで、平均照度は内野で500ルクス以上、外野で300ルクス以上。JIS規格の2倍の照度で、ナイトゲームに支障がなく、夜の事務所に蛍光灯をつけた程度の明るさという。電気代など年間の管理運営費は約300万円。

 また、1、3塁側にそれぞれ70人ほど座れる観客スタンドを設置する。現在はバックネット裏に90人程度が座れるスタンドしかなく、少年野球大会などで応援に訪れる父母らが余裕を持って座れるよう、要望もあったという。

 同球場は、市が昨年度購入した旧NTTグラウンドで、今年5月にオープン。オーシャン球場の過密な日程が緩和され、北斗市や森町、木古内町などで行っていた少年野球大会が同球場で開催できるようになった。

 購入・整備費は約8500万円で、合併後の地域振興に資すると評価され、市の負担が約3分の1で済む合併特例債の活用が認められた。照明とスタンド整備も特例債の活用を見込んでいる。

 同課は「週末には試合や大会が入り、市民の利用度が高い。照明やスタンドの設置で、さらに利便性を高めたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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